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コラム

2018.09.06 宮城まり子さんのこと 

歳を重ね、多くのことを忘れている。
今回、ひょんなことから、「宮城まり子」さんという単語を知らされ、忘れていた昔のことを思い出しました。

もう、本当に昔のことである。
「楽屋の窓から」という本を読んだことを思い出しました。
そして、以前住んでいた家から、今の家に引っ越して来た後、本が整理できずにいるダンボール箱の中から、本を探し出しました。

いつ読んだのかは、わかりませんが、本は初版本で、「昭和四九年」と書いてありました。
そして、早速読み返してみました。

読み進めていくうち、もう一つ思い出したことがありました。
そう、考えてみると、「ねむの木の詩がきこえる」という映画も、どこかで観たような気がして来ました。

そして、古いチケットを調べました。

やはり、観ていました。
半券を見ると、昭和52年の8月25日に、神保町の「岩波ホール」で観ていました。
そうなると、この時に購入した、映画のパンフレットも、押入れの中に入っているのではと思います。
後で探して、映画がどんな内容だったのか、調べてみたいと思いました。

また、この本を読んでいた頃、別の障害のある子どもの本も、いくつか読んだことを、思い出しました。

そして、「楽屋の窓から」。
このエッセーには、「今日は1971年」と書いてあります。
47年前の日本なのだ。
あの頃の、デモがあったりした時代を思い出しました。

そして、40年以上が経過して、今、また「宮城まり子」さんという人を意識し、感動している自分がいました。



『十三年前に感じ、六年前にようやく実行し、それから五年後に本にし、六年目の今、私の、やっていることは少しずつ違うのだけど、心の奥の感じかたは同じだと思うと、おかしくなります。
そして、今、私が考えつづけて来たことの意味を、あらためて思っています。』(一九七四・九) ー「楽屋の窓から」より ー

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2018.09.08 追記

パンフレットが見つかったので、掲載しました。
そして、本人、寄稿者の活字を追いながら、映画を思い出しました。

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2018.09.15 追記

先日、「ねむの木の詩がきこえる」のパンフレットを探していたら、懐かしいパンフレットが、たくさん出てきました。
その中に、「東京キッドブラザース」のパンフレットもあって、その頃に読んだ本を読み返してみようと思っていたら、もう一冊、宮城まり子さんの本が出てきました。
 
そして、早速読み返してみました。
感想は、言うまでもありません。

2011.10.07 赤い鳥の「竹田の子守唄」を考える。 

部落の事を歌っている、いつの間にか放送禁止歌になってしまった、歌詞も何か違うものがあるなど、知ってはいましたが、その背景を知らなかった「竹田の子守唄」。
藤田正さんの「竹田の子守唄―名曲に隠された真実 」を読んで、ようやくその背景を理解することができました。

1964年、奈良の被差別部落を描いた、住井すゑさんの小説「橋のない川」を、東京芸術座が舞台公演するため、舞台音楽を尾上和彦さんに依頼。

依頼を受けた尾上さんは、舞台にふさわしい音楽を探して「おふくさんの子守唄」にたどり着きます。
この歌に、現代的なアレンジを加えて出来上がったのが、「竹田の子守唄」でした。

詳細については、「竹田の子守唄―名曲に隠された真実 」を読まれる事をお勧めします。

最初は、その舞台や部落解放集会で披露され、その後、京都のフォーク・サークルに伝わっていきます。

大塚孝彦さんや高田恭子さんらが歌い、特にその歌に注目したのが、後藤悦治郎さんでした。

後に、「赤い鳥」を結成して、1969年の第3回ヤマハライトミュージックコンテストで披露。
フォーク部門のグランプリを受賞しました。

私が初めて「竹田の子守唄」を知ったのも、正にこの時でした。

赤い鳥の「竹田の子守唄」が聴けるレコードは、以下のとおりです。

  • EP お父帰れや /竹田の子守歌(URCヴァージョン)1969.10.01
  • EP 竹田の子守歌(シングル・バージョン)/翼をください(シングル・バージョン)1971.02.05
  • LP 竹田の子守唄 1971.07.25
  • LP スタジオ・ライヴ 1971.12.20
  • LP ミリオン・ピープル~赤い鳥コンサート実況録音盤 1973.12.25
  • URCは、インディーズレーベル

この中で、1971年の「LP スタジオ・ライヴ」以降、以下のように歌詞が差し替えられました。

最初のバージョン

  • 守りもいやがる 盆から先にゃ 雪もちらつくし 子も泣くし
  • 盆がきたとて なにうれしかろ 帷子(かたびら)はなし 帯はなし
  • この子よう泣く 守りをばいじる 守りも一日 やせるやら
  • はよもゆきたや この在所(ざいしょ)こえて むこうに見えるは 親のうち
  • むこうに見えるは 親のうち

途中から歌詞が変わった「竹田の子守唄」

  • 守りもいやがる 盆から先にゃ 雪もちらつくし 子も泣くし
  • 久世の大根めし 吉祥の菜めし またも竹田の もんばめし
  • この子よう泣く 守りをばいじる 守りも一日 やせるやら
  • はよもゆきたや この在所(ざいしょ)こえて むこうに見えるは 親のうち
  • むこうに見えるは 親のうち

歌詞の内容についても、「竹田の子守唄―名曲に隠された真実 」に詳しく記載されています。

また、面白かったのは、1970年にメジャーデビューしますが、この時に「竹田の子守唄」の歌詞がよくわからないということで、山上路夫さん作詞により、歌詞が書き換えられ、「人生」という曲名で、アルバム、シングルに収録されます。

しかし、「竹田の子守唄」に魅せられた赤い鳥は、1971年に元の歌詞に戻して再び「竹田の子守唄」として発表します。

また、ファーストアルバム「FLY WITH THE RED BIRDS」に収録された「人生」が、後にCD化されますが、この際、収録曲から外されたというのも、初めて知りました。

私が持っている「FLY WITH THE RED BIRDS」のCDは、「2010年 My Favorite CD」で紹介した「赤い鳥 コンプリート・コレクション」で、この中での収録は、LP盤と同じでした。

また「竹田の子守唄―名曲に隠された真実 」には、CDが添付されていて、部落解放同盟改進支部女性部による「竹田の子守唄(元唄)」、「竹田こいこい節」は、大変興味深い歌でした。

いろいろな背景のある「竹田の子守唄」ですが、改めて「赤い鳥 コンプリート・コレクション」に収録されている「竹田の子守唄」をすべて聴き直しました。